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日常生活は肩に負担をかける動作ばかり

2020.07.16

私たちの日常生活を見回してみると、文字を書いたり、書類をみたり、本を読んだり、パソコンを使うなど
デスクワークのほとんどは、うつむいた姿勢です。家事にしても、台所で野菜を切ったり、洗い物をしたり、掃除機をかけたり
水まわりの清掃、アイロンかけなど前かがみになる動作ばかりです。
 
それに加えてIT社会の現代は、パソコンやスマホが仕事でもプライベートでも必需品になってます。
屋内だけではなく、屋外にいてもメールが入りますからチェックをせざるを得ない状況にあります。
 
パソコンやスマホを操作するときは、腕が固定された状態で画面を凝視するために首が前に出て背中が丸くなってしまいます。
この姿勢を長時間つづけていると、重い頭を無理な姿勢で支えるために首や肩の筋肉が緊張状態になり肩こりの原因にもなります。
 
特にスマホは片手で操作できる手軽さから、ソファーに寝転びながら使用したり、食事中でも電車の中でも信号待ちをしている時でも
画面から目を離さない人を多く見かけます。
駅のホームで電車を待っている人の立ち姿を見ていると、左右のどちらかに重心をかけて身体が傾いた状態でスマホを見ているのですから
生理学的にもかなり無理な体勢といえます。
 
こうしたことから最近は、スマホによって首や肩に凝りや違和感、こわばりを訴える若い人が増えており、これを「スマホ肩」
呼んで問題にもなっています。
ここに四十肩、五十肩の低年齢化の要因があるようです。
 
ところが、悪い姿勢でも長くつづけていると筋肉もその状態に慣れてクセになり、本人にとってはそれが正常で楽に感じるように
なるのです。
かえって正しい姿勢の方が苦痛になります。これは丸めておいたポスターを広げても丸まったままのように、身体も癖がつくと
元に戻りにくくなるということです。
 
このように、意識せずにいると一日の大半を、姿勢を崩したり肩に負担を強いる動作で過ごしていることになります。
椅子に腰かけた時は、背筋が伸びた状態で、股関節が90度、膝も90度に曲がっている状態がいい姿勢です。
しかし、これではパソコンに向かうと肘が浮いた状態で肩があがり、腕も伸びた状態ですから、腕にも肩にも負担がかかります。
 
そこで、机に肘をのせた状態でパソコンを打てば、腕の重みを感じず、また肩周辺の筋肉もリラックスし、肩にかかる負担を軽減することが
できます。日常生活において肩の筋肉はかなり緊張していますので、肩に負担のかからない状態で作業することが大切です。
 
例えば、重い荷物を持つとか掃除機をかけるなどの動作の際は、腕をのばして手先だけで行うのではなく、脇をしめて身体を使うように
することです。
駐車場でチケットをとるときも、手がとどかないと必死に腕をのばしてとりがちですが、肩甲骨と体幹を意識するようにしましょう。
また、長時間同じ姿勢でいるときは、適度に休憩をとって背筋を伸ばしたり、肩をまわしたり、胸を張ったりする運動をすることをこころがけることが
大切です。
 
 
 

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